第2回みんキャプアワード
2022年12月1日~2023年1月15日にかけて作品募集をおこなった第2回みんキャプアワード。
応募いただいた全225作品の中から選ばれた各賞の発表と授賞式が2月2日に開催されました。
最優秀賞
各賞画像クリックで作品を3Dマップで表示できます
徳島 うだつの町並み
龍 lileaさん
選定理由
前畑様
はじめてみたときに、ほんとうにこの街に自分が行って、街歩きしているような感覚にすごくなったんですね。すごくすばらしくて、実際に足を運んで行ってみたいなと思ったので選びました。
野口様
作品全体すばらしいですが、とくに井戸のところが夜と昼を切り替えられるところがすごい。光源をシミュレートしてレンダリングするのではなく夜は夜でキャプっているというところが本当に秀逸だなと思いました。
古橋様
この作品(バーチャルな空間の中で)本当に歩いてて楽しいなと感じました。家と家の隙間を入って行ってもちゃんと撮れている。横道に逸れたくさせる美しいデータです。デジタル一眼と360°カメラの併用で2時間程度で撮影したという手法も見事です。
内山様
夜のライティングがすごくて、フォトグラメトリは写真とか動画とは違う表現になるがフォトグラメトリという世界で、夜のライティングをどう表現すれば良いかというのを示すひとつの到達点ではないかとシンプルに綺麗。群を抜いたレベル。
審査員賞
PLATEAU賞
新宿区立あかぎ児童遊園
ヤサさん
選定理由
ぜひPLATEAUの3Dモデルと一緒に見ていただきたいのですが、変な感じに住宅街に突如謎のオブジェクトがポツンと浮かび上がってくる。
みていると異質な感じやノスタルジックな気持ちなどいろんな感覚をえられる作品。
我々(国土交通省)は都市を構造と捉えがちでマクロなスケールで見ることが多いが、このようなミクロなところからマクロにつながるような気づきを与えてくれる作品。
審査員賞
一億総伊能化賞
東村山のヒーロー
Masa Ohtaさん
選定理由
まず、ちょうどいいサイズ。ちょっとした空き時間にスキャニングできるサイズ感がよい。 その地域をうまく表現されているものを 110作品全部みさせていただき、どれもよかったのですが、この作品を表示した瞬間、思わず笑ってしまった。
東村山といえば志村けん、志村けんといえば東村山という、土着性が強いキャラクターをもってきたというところを評価した。
よく見るとすごく丁寧にスキャニングされていて手軽なようできちんと計測できている。総合的にもすぐれた作品。一億総伊能化賞に相応しいと選びました。
審査員賞
文化財3D賞
太宰治も愛した「跨線橋」
ぐっさーさん
選定理由
文化財3D賞への応募は113作品もあり、さまざまなものがあった、そんななか、すぐにでもなくなってしまうというものについて、いまでも一部保存をしようとか全体のCGをつくろうというさまざまな人たちがあれこれ検討しているところ、LiDARがついていない iPhone でサクッと3Dにしてしまった、フットワークの軽さ、議論している場合じゃないという即応性を評価した。
審査員賞
楽しそうな遊具で賞
新宿区立あかぎ児童遊園
ヤサさん
選定理由
この公園に行ったことがあります。全国の公園遊具の中でトップ3に入る素晴らしい遊具で、多くの人に見てもらいたいと思った。
(3Dなので)上からとか横からとかいろいろな角度からみることができるので。少し離れてみると、こんな街中にあるんだということがわかったり、滑り台の二頭の象のつながりとかも上からみることでとってもわかりやすく素晴らしい。
連携イベント賞
東京都デジタルツイン賞
新左近川親水公園
ねっちさん
選定理由
住民の方々の憩いの場としての公園が魅力的に表現されている点や、2か月間にわたって丁寧にスキャンされており非常に完成度が高い点、また高価格帯の3Dスキャナーを利用せずに正確なデータを取得する取組が素晴らしい作品であり、品質が求められるデータについても都民参加で広げていける可能性を感じました。
次点
東京ポートシティ竹芝-テラス
Atsushi Noguchiさん
選定理由
現時点の3Dビューア上のデータでは表現しきれていない、都市の細部までキャプチャされており、地域のデジタルツインを補完することができる点、多層構造の複雑な地物が丁寧にキャプチャされており、非常に迫力のある、質の高いデータである点が素晴らしいものでした。
パートナー賞
インフラストラクチュア賞
地下道キャプチャプロジェクト
alt9800さん
選定理由
以下の3点から、インフラのデジタルツイン構築に資する象徴的ケースである作品を選出いたしました。
・対象とするインフラが応募内で最大の規模感である点
・電波/位置状況が取りづらいとされる地下インフラを対象としながらも、対象物の全容がキレイにキャプれている点
・iPhone LiDARを活用することで再現性が担保されている点
Scaniverse Award
森川公園(森の川、西森御嶽、西森碑記)
藤波朋子さん
選定理由
森の水を囲む石垣とその中心にある水部がとても神秘的でした。西森御嶽の門は正面から見た時に、扉開けて先に行きたくなります。
Scaniverse Award
神戸の路地
tomoさん
選定理由
スキャンの品質の高さとマップストーリーの構成が決め手です。ストーリーを進めることで、それぞれの路地を歩いているかのような視点でスキャンを眺めることができて、実際に訪れたくなります。
Scaniverse Award
ばあちゃんち
鈴木一希さん
選定理由
写真や動画だと残せないような記憶と記録を両方残している点がすごい。温もりを感じました。来られては困るだろうけど、行ってみたくなりますし、自分の家をスキャンしておかないととも思いました。
Scaniverse Award
特別個人賞
和気漁港
Rtさん
選定理由
日常の自然を感じる場所のスキャンとして魅力でした。いつもスキャンをする時に複雑なものであったり、文化財や建造物などの対象物をつい探しがちでしたが、もっと身近な場所をスキャンしてみようと刺激になりました。
ナイス!地縛賞
キノコみっけ
佐々木宏展さん
選定理由
3Dキノコを使って生態や分布を伝えるという、新しい地縛り方を提案してくれました。
キノコ目線のストーリも遊び心満載で、3Dスキャンを使ったエンターテイメントを魅せてくれました。
来年度の3D植菌の拡がりに期待して、ナイス地縛り賞をお贈りします!
若葉賞
太宰治も愛した「跨線橋」
ぐっさーさん
選定理由
私は実際には行ったことはないので,ネットで検索してみました.ネットの写真からは老若男女,跨線橋から風景や電車の往来を楽しむ様子が伝わってきて,そこはかとないノスタルジーを覚えました.さび止めの塗装も途中まで止まっていて,本当に維持費がないのね,と思ったりしましたが,健全な限りは残しておきたい構造物ですね.受賞者は90mもの長い距離を撮影したと思いますが,LiDAR未搭載のiPadで撮影したということはフォトグラメトリで再構成したのでしょうか? 左右の階段がきれいに繋がっていたので,Scaniverseだけで再構成したなるとすごいスキルです.あと,土木専攻の学生さんということだけあって,歩道部だけでなく,階段を支える橋脚(トラス)もきちんと残していたのが評価ポイントです.
個人賞
どこでもいつまでも一緒!
○○パネル賞
パネルたち
田中雅也さん
選定理由
日常の中に何気なくあるパネルをうまく見つけているところが良かったです。日付入りパネルで一目見るだけでいつのスキャンなのかわかったり、“パネル賞”がないとスキャンされず半年後には撤去されてしまっているようなご当地情報パネルや人物パネル。これらはパネル賞の「日常を切り取って当たり前を記録していく」という観点に非常にマッチしていたのでパネル賞として選ばせていただきました!
瓦頭斎賞
北海道北見市 ところ遺跡の森
okhotskumaさん
選定理由
個人ではアクセスが難しい場所にある遺跡公園を、16のアセットを組み合わせることで疑似観光できるところが面白いです。説明も分かりやすくて親切。園路全キャプチャーのバイタリティーから、次回はきっと春夏秋冬それぞれのバージョンが観られるだろうなと期待して(笑)、選定しました。
四国賞
和気漁港
Rtさん
選定理由
今回、四国賞に選ばせていただいた理由ですが、本作品応募時のコメントに「これをどうにかして写真に収めたいと思ったのですが、そこででたのがみんきゃぷです。」とありました。
これはみんキャプ応募のみなさんに共通した、感動した・心動いた、空間・瞬間を「残したい」・「伝えたい」と言う、“キャプる”の原点と感じましたので選ばさせていただきました。
石棒クラブ賞
喜友名石獅子群
藤波朋子さん
選定理由
1、みんキャプが町に点在する宝物に目を向けるキッカケになっている
2、位置の変遷など過去の地域文化にまで想いを馳せられる発展的な部分がある
3、地域に点在する資料へといざなう新しい使い方のヒントを示している
4、なんと言っても石棒と石つながり!
鉄道遺産賞
桜船鉄道
masanagaさん
選定理由
どの作品も非常に魅力的で、選ぶのに大変苦労しましたが以下理由から選出させていただきました。
・桜船鉄道という計画があったことを初めて知ったから
・地縛られていることで、リアルに感じることができたから
・鉄道敷設予定地を歩く気分を味わえて楽しかったから
ぜひ今度この地に足を運んでみようと思います、ありがとうございました。
このような3Dキャプチャを磐梯町でもやってもらえたらいいなぁというポイントで選出させて頂きました。
なんか凄いで賞
沖の御前
Keitaro Oharaさん
選定理由
島をまるごと1個、船上から一周してキャプチャというのは凄い。地上でlidar・フォトグラ・droneを使うものの、船上から島を一つ丸々キャプチャできるという可能性も提示している。
ひげだるま賞
国際展示場のまるとさんかく
みゃおんさん
選定理由
排水口をヒゲに見立てるとは思いませんでした!真ん中のオブジェも鼻に見えてきますね
3Dのスキャンだからこそのいろいろな角度から見れるという特徴をうまく活用されています!紛うことなき「ちょびひげ」でした!!
路地賞
池之端四丁目25の路地:Ikenohata 4-25 alley
鈴木一希さん
選定理由
自分だと見落としてしまう路地だと思いました。最初はシンプルな路地だなぁと思っていたのですが、何度も見ていくうちにこの路地の楽しみ方にじわじわと気づくことができました。 また路地感(囲われている感じ)もよく伝わり、路地スキャンとしても素晴らしいなと思いました。